乾物活用のススメ
みなさんは日頃から乾物を使用していますか?乾物というと事前準備があって、作業工程が一つ増えていまう、と使い慣れない方にはデメリットを感じることが多くあるようです。しかし、実はメリットもたくさんあるのです。例えば、コロナ禍で行動制限が続く2年余り、まとめ買いの習慣がついた方も多いのではないでしょうか。生鮮食品の保存に困っている方にも乾物はお役立ちアイテムでした。肉や魚は冷凍保存することも容易ですが、野菜は1週間鮮度を保つために工夫が必要です。このような時は保存が効いて、旨味も凝縮された「乾物」の取り入れがおすすめです。ご家庭でも取り入れやすい乾物をご紹介します。
常備しておくと便利な乾物
<切干大根>
たっぷりの水でもどして絞って調理します。30分~1時間で戻せますので気軽に使えることも魅力です。水で戻す際にもんでおくとふっくらします。にんじんや油揚げを加えた炒り煮はこども達も大好きな副菜です。この他、サラダやスープに加えても美味しいです。
<ひじき>
たっぷりの水でもどして調理します。切干大根と同様に30分~1時間で戻すことができます。にんじん、油揚げ、大豆、こんにゃく、インゲンなどを加えて炒り煮にすれば、こちらも子ども達も大好きな副菜の完成です!油揚げではなく、さつま揚げや竹輪を加えると食べごたえのある副菜に。たくさん作ってひじきご飯にするのもおすすめです。また、ひじきもサラダに加えるとよいアクセントになりますよ。
<豆類>
たくさんの種類がある豆類。お好みのものを見つけてみましょう。一晩浸水しておく手間はありますが、ふっくらと炊き上がったお豆は格別です。甘く味付けして箸休めのシンプルな煮豆、野菜を加えて五目豆に、かき揚げの具や混ぜご飯、スープ、サラダなど、活用範囲が広いことも特徴です。
<麩>
麩というと、汁の具をイメージする方が多いようです。小町麩や庄内麩、まり麩は汁に使用されることが多いですね。その中でも小町麩は保育園給食では「お麩ラスク」とおやつに使用したりします。実際に、保育園でこのメニューを食べたことがあるお子さんのご家庭では、お麩の袋を持って「これ食べたい」と言うことがあるようです。この他、車麩はおかずにもなるお麩です。煮物だけではなく、食べやすい大きさに切って卵とじにもできますよ。
この他にも昆布やわかめ、干椎茸、様々な乾物があります。
乾物の魅力
ここでは乾物の魅力を3点お伝えします!
◇ 常温で保存可能、省スペース
乾物は常温で長期保存が可能です。水で戻せば量が増えますが、軽くてコンパクト。少しのスペースでストック可能です。
◇ 乾燥させることで旨味や香り、栄養が増す
乾物は、天日で乾燥させることで旨味や香り、栄養が増すというメリットがあります。切干大根や干椎茸はその代表的な食材です。
◇ 防災にも役立つ食材
生鮮食品が手に入らない時に野菜にかわる貴重なビタミン・ミネラル源となる乾物は、日頃から備蓄しておくことをお勧めします。
◎豆知識◎ 乾物と干物の違い
乾物と干物の違いを皆さんご存知ですか。
乾かしたものと干したもの、どちらも似ていますが、実は大きな違いがあります。
答えは簡単です。乾物と干物にする食品の違いです。乾物は植物性食品を乾燥させたもの、干物は魚介類を乾燥させたものです。ちなみに干物=開きではありません。干物は何らかの方法で干されたもので、開きは開いたものであれば生でも干したものでも「開き」です。
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いかがでしたか。水でもどすひと手間が必要ですが、調理法はいたってシンプルな乾物。実は生鮮食品よりも価格も安定しています。ぜひ、便利な乾物を日々の食卓にも取り入れてみてください。